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2009年02月28日

野鳥のヒナの保護について



春から初夏になると、野鳥のヒナを保護するケースがよく見かけられます。

ただし、そこには”間違った保護”になってしまう可能性が潜んでいます。


もしも野鳥のヒナを見つけたら... 親鳥が近くで探している可能性があります。人がヒナといると親鳥が出てこないので、基本的にはそのままにしておくようにしてください。その場所が明らかに危険な場所であれば、安全な場所にヒナを移動させて、すぐに離れる必要があります。
ただし、巣から明らかに落ちたのであれば、速やかに巣に戻してあげてください。


すぐに保護するという選択は、大きなケガをしているヒナ、生まれて間もないヒナに限ります。

人から見ると、保護したように思える事でも、結果的に親鳥とヒナを離してしまうような間違った保護になってしまう可能性があるので、覚えておいてください。

基本的には、野鳥の飼育は禁じられています。また、野鳥を人の手で育てるという事は、とても難しい事です。

それでも保護する必要がある場合は、まず保温をしてください。使い捨てカイロや、湯たんぽ(空き瓶に熱湯をいれてタオルで巻く等)を上手に使い、やけどをしないように保温してください。

やむを得ず保護した場合、当病院に連れてきてください。(診察料のみ頂きますが) もらい受けをします。その後の世話、治療が必要な場合は、治療も含め責任をもって管理し、無事、自然界に戻す事を目標とします。





posted by フォレスタ at 18:31| フォレスタ通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする