先日、病院に、「家のネコがスズメを咥えてきてしまい、まだ生きているので診て欲しい」とスズメがやってきました。
スズメは野鳥であり、治療が必要な状態でもあったため、病院で貰い受け、治療をすることになりました。野生の鳥を入院させるのは飼鳥以上にかなりのストレスがかかるので、極力ストレスをかけずにケアする必要があります。逆に、入院環境に慣れすぎてしまっても野生に上手く戻れなくなってしまう。なので、このようなケースはできるだけ早く回復を期待します。
しかしながら…今回のスズメは、胸に噛まれた傷があり、骨折はないものの左肢と左翼が麻痺して動かない状態でした。
そのため、両肢で立つこともままならない状態でした。
内服薬により2.3日後に握力が若干出てきました。そして、指の感覚が戻らないながらも低く設定した止まり木に何とか乗れるようになりました。しかしながら、左翼は微妙に動かす程度で、右翼だけ羽ばたかせるためバランスを崩し、飛ぶこともできず、少しの高さからの着地でさえ全くできません。
自然の感覚を忘れさせず、感覚を取り戻すためにも止まり木には自然の木をいくつか使い、食餌にミミズやミルワームなども用意し、日光浴も欠かさず、リハビリの日々が始まりました。
このまま感覚が戻らないのでは…と不安もある中、
ちょうど1週間目になり、わずかですが少し左翼の感覚が出てきました。そして、上方向へ飛ぶことは出来ないながらも台からの着地に失敗しなくなり、しばらくして平衡に1mほど羽ばたくようになりました。
リハビリは主にシャンプー室で。どこにいるかわかりますか??
現在、2週目を越え、80cm程の高さまで飛ぶことができるようになり、指の感覚は若干不安ながらも、つかまった場所から滑り落ちることは殆どなくなりました。
病院に慣れすぎないことが心配ですが、スタッフ一同、出来るだけ早く自然に帰れるよう願っている今日この頃です。。。
飛びました!!リハビリ奮闘中です!